kokoronoblog23’s blog

生きづらさを抱えてる人の日常

パーフェクトデイズ(ネタバレ含む)

久しぶりのブログ

 

少し前に母と二人で映画を観に行ってきた話

 

パーフェクトデイズ…

 

何でこれを選んだかというと

 

母は字幕を追えない

 

なので邦画限定になる

 

アニメ映画は母が気になるものがなく

 

恋愛物はあまり

 

ホラーは苦手

 

なのでゴジラか…🦖

 

役所さんかで迷い…

 

アカデミー賞も控えてるという事で

 

パーフェクトデイズを観る事に。

 

個人的には好きな俳優の柄本時生さんが出てるのは嬉しい

 

テレビもない、お風呂も洗濯機もない古びたアパートの一室に住んでる平山という男

 

イケおじというのはこういう人の事を言うんだろうな

 

毎朝のルーティンがあって

 

早朝、近所の人の落ち葉をはく竹ぼうきの音で目覚めると

 

階段をあがり

 

育てている植物に霧吹きで水やりをし

 

幸せそうな笑顔を植物達に振り撒いて

 

流しでゴシゴシ歯磨き

 

口髭はミニハサミでカットして整え

 

顎髭は電気シェーバーで整える

 

The Tokyo Toiletと背中にプリントされた青いつなぎを着て

 

玄関には

 

充電された携帯と、鍵と財布。小皿の上に置かれた小銭が綺麗に並んでいる

 

1つずつ確認するかのように手に取り

 

つなぎのポケットに閉まっていく

 

ドアを開けて空を見上げて微笑む

 

それが雨でも

 

平山にとってはご機嫌な1日のはじまり

 

皿の小銭はアパートの目の前の古びた自販機用

 

仕事前はBOSSカフェオレを車の中で飲むのがお決まり

 

車の中には沢山の掃除道具が積んであって

 

毎朝仕事現場(トイレ)まで車を走らせる

 

スカイツリーが見えたら

 

車の中の沢山のカセットテープからお気に入りの曲をかける

 

それだけでまた彼は幸せに包まれる

 

何でもない日々なんだけど

 

目を凝らすと

 

日常の中にも幸せがあるということを教えてくれる

 

平山は殆どしゃべらない

 

黙々と渋谷のトイレを清掃中

 

トイレと向き合っている

 

まるでトイレと対話してるかのよう

 

最初に言葉を発したのは

 

まさかの時生…

 

じゃなくてタカシという同僚の清掃員

 

この男、適当でいい加減だけれど憎めない

 

そして平山の事を何を考えてるか解らないと言いながらも慕っている

 

愛すべきキャラクターなのだ

 

平山が大事にしているカセットテープを売ろうとしたり

 

最後のほうで仕事をバックレたのにはびっくりしたけど

 

でもこれは柄本時生さんのあのひょうひょうとした演技力があってこそ

 

タケシという役はハマり役だと思う

 

じゃない

 

タカシだった…

 

紛らわしいー

 

平山の幸せ探しは1日の中に沢山ある

 

毎朝植物への水やりと笑顔は忘れない

 

玄関開けたら空を見上げること

 

どんな空でも平山にとっては幸せな日々なのだ

 

朝を迎えられること?

 

仕事に行けること?

 

ただそこに生きていること?

 

何でもない日々でも

 

何も特別な事がなくても

 

それでいい

 

平山の幸せはまだまだ続く

 

朝BOSSのカフェオレを飲むこと

 

車の中でお気に入りのカセットテープを聴くこと

 

スカイツリーを車の中から見上げること

 

人々の歩く様子を車の中から観察すること

 

清掃で〇‪✕‬ゲームが途中まで書かれた紙を見付けたこと

 

お昼休憩にベンチに座ってサンドイッチを食べること

 

木々の隙間から光が差す様子を毎日カメラに収めること

 

銭湯に行くこと

 

お気に入りのお店で「おかえり」と笑顔で言ってもらえること

 

好きな飲み屋のママさんが居ること

 

このママさん役→石川さゆりさん、まさか歌声聞けるとは

 

もうスナックのママ感ではなく

 

石川さゆりさん、そのまんまでした 

 

素晴らしい歌声👏

 

カップラーメンの賞味期限が切れていても気にしない平山

 

一応鼻で確認中…

 

寝る前は好きな小説を読んで寝る

 

毎日同じ日々

 

特別変わり映えはしないけれど

 

贅沢はコンビニの缶ビール

 

それでも彼は幸せで

 

トイレ清掃員だから汚いと差別される事があっても

 

彼は自分の仕事に誇りをもってのぞんでいる

 

劇中に流れるカセットテープの数々の音楽もとても素敵だった

 

台詞は数少ないけれど

 

役所さんの表情だったり演技力が観るものを圧倒させる 

 

ラストの平山の顔のアップ…

 

イケおじ感が半端ない

 

あと数年先、自分がどんな生き方をしてるのか解らないけど

 

どんな状況であっても

 

幸せ探しは続けていたい

 

多分世間からみたら底辺な生き方してる事は間違いないから

 

空を見上げて幸せを感じる気持ちとか

 

花が綺麗に咲いてるとか

 

何でもない日々でも

 

必ずそこに毎日違った発見があるはずで

 

心の中を小さな幸せでいっぱいに出来たら

 

どんなに素敵なんだろう

 

日常の何気ない日々に気付きを与える

 

素敵な映画でした

 

役所さん、、

 

ベキ役も素敵だったけれど

 

今回のトイレの清掃員もとっても素敵でした

 

個人的には柄本時生さん、もう少し出演して欲しかったなー

 

長々おしまい🙇‍♂️